2019年10月04日

水郷柳川と立花宗茂

秋の水郷柳河の夕暮れどき

柳川は水郷ともいわれるように、街中を縦横に掘割が走っている。
これが独特の景観になっている。

柳川は戦国時代の蒲池氏の城下 (柳河城)として、その後安土桃山時代には田中吉政が入府し、さらに江戸時代には猛将として知られる立花宗茂の柳河藩13万石の城下町として発展してきた歴史がある。

関ヶ原では西軍に属していた立花宗茂は一旦領地柳川を失いながら、奇跡的に再び大名として旧領柳川に復活したことでも知られる。

こうした柳川独特の掘割は歴代の領主による治水工事でここまで整備されてきたもので、江戸時代当時とほぼ変わらない水路をいまも随所に残している。

だから城下周辺の水路沿いの主立った商家や寺社は、かっての古地図と変わらぬ位置にそのまま残されている。

それが柳川独特の風情ということになる。




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もともとこの土地が有明海にも近くて低湿地帯であるのだが、排水路としての掘割の整備によって治水を改善したのである。

柳川周辺は水路の間に町並があり、町並を囲むようにいくつもの水路が縦横に流れていることになる。




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町中を走る掘割には各所に堅牢な水門が設けられていて、その水位を調節できるようになっている。



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多くの掘割自体は、かっては運河として貨物の輸送にも活用されたし、その水は住民の生活用水としても使われていたというから驚きである。

かっては今以上に清流を保っていたといわれる。





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いまではその掘り割りも綺麗に整備されて、見た目にもひなびた観光地の風景にみえる。

柳川といえば、現在ではもっぱら小舟による観光川下りとウナギ料理が有名である。








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掘り割りの両側に風情のある建物が並んでいる。

江戸時代も掘割の両側にはたくさんの商家か並んでいた。

掘割に隣接しているから、重い荷駄も船を使って運び込めたのでその積み下ろしには至極便利であった。






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詩人北原白秋は柳川の出身である。

こうした古風な街の佇まいのなかに、北原白秋の生家が残されている。







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北原白秋生家とその記念館が並んでいる。










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むかしの面影を残した造り酒屋の様子が伺える。






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夕暮れの白秋生家記念館の庭には、大きな晩白柚が実っていた。







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柳川では掘り割りに面して、各家々には水くみ場が設けられている。

かっての武家屋敷には、こうした掘割からの石段の上り口が設けられていた。

そこから小舟に乗ることも出来たし、婚礼の時は道路を使わずにこうした船着き場からそのまま家から家へと花嫁の輿入れが行われていた。

柳川ではいまでもそうした良き伝統が残されている。









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古風な町並みを見ていると思い出すことがある。

柳河は福永武彦の小説『廃市』(はいし)の舞台となったことで知られるが、その小説を原作にした大林宣彦監督の映画も1984年に公開された。

壮絶な男女の情念が絡んだ恋愛と葛藤とを描いた原作小説も読んでいたし、その映画も見た記憶がある。

小説『廃市』が醸し出す観念的とも想えるその情緒と独特の小説空間は、福永武彦作品の最高傑作であるように思う。

大林監督の映画作品はかっての風情ある柳河の自然が美しく映し出されていただけでなく、小説の世界が見事に再現されている。






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ラベル:川下り観光
posted by モモちゃん at 11:21| 歴史発見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする