寒気に震える首都戒厳令の夜
カルロス・ゴーン氏が明らかにした脱出秘法
ゴーン氏は「日本人は綿密な準備と計画と理解がなければ迅速に行動しない」とし「逃走計画を成功させるためには素早く出し抜く必要がある」と説明した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200114-00000001-cnippou-kr
一昨年末に日本を見事に脱出したカルロス・ゴーン氏からの伝言によると、「日本人はのろま」なんだそうだ。
しかも、のろまな上に肝心なところでの危機管理能力がまるでなっていないと云われてしまったらしい。
日本人は島国民族だから、世界の常識が日本といくらかけ離れていてもまったく気付かないし無頓着なのだろう。
こつこつと努力はするが、どこかで大局的な見方と云うことを回避してしまっていて、
意外と目先の事象だけにとらわれてしまっているのだとも云える。
これが個人レベルのことであれば大したこともないだろうが、これが会社組織や国レベルの問題となると大変である。
「のろまな日本人」が集まって組織となって形を成しているわけであるから、そうした弊害もあちこちに出てこないとも限らない。
しかも組織が巨大化するほど「のろまな日本人」はよりのろまになっていく帰来がある。組織の硬直化なのだとも云われる故である。
大企業ほど根回しや稟議が必要になるであろうし、海外からはいよいよ「日本人はのろま」 と見られてしまうことにはなろう。
「日本人はのろま」なのであれば、それを防ぐ意味では危機管理こそが最重要と云うことにはなろうが、その肝心の危機管理能力そのものが世界の常識からかけ離れているから始末が悪い。
「日本人はのろま」と決めつけられても、ここは実際にしっかりと捕捉できずに逃げられたのだから反論のしようがない。何事もトンズラされたら後の祭りである。
国内から脱出、あるいはよからぬものに国内に侵入されてしまう手薄さが何ともあざといのである。
とどのつまり「日本人はのろま」な上に肝心の危機管理もなってはいないのである。
杜撰な危機体制でありながら大仕事をやってみせると言い続けているのが「のろまな日本人」なのだとゴーン氏は云いたいのであろう。
確かに「日本人はのろま」であるだけではなく、国レベルの危機管理さえも無様な状態だからだからこそ容易に出し抜けかれたのである。
これに日本独特の縦割り行政の弊害が重くのし掛かってくる。
法制度の中の杜撰な管理、国レベルの出入国管理や検疫体制の杜撰な管理運用というように、そこここで「のろまな日本人」は「日本人はのろま」という自分の危うい立場にまったく気付いてはいないのである。
日本は平和大国であるからこそ、総じて「日本人はのろま」なのだと云われてもしかたあるまい。
コロナ禍にもどうやらそうした弊害が如実に現れてきている。
1000人単位で急増してしまったコロナ感染など、今後どこまで制御できるものなのか分からない。
いままでの感染予防策ではコロナ禍は早急に押さえ込めないのは確かであろう。
実際にはもっと徹底した防御策をとらないことには、完全な終息には至らないように思えてならない。
このままで拡大し医療崩壊ともなれば、終いには首都東京に戒厳令が敷かれるのではあるまいか。
寒空の下での首都戒厳令とは最悪であり、まったくもっていただけない。
そうなれば日本はいっきに二流国に転落である。
アジアでも経済的に発展しつつある先進国の台湾やベトナムはコロナ対策で見事に防御に成功している。それは国としての危機管理体制がすでに構築されていたからである。
コロナを抑え、ワクチンも開発したベトナムの底力
2021/1/6 https://news.yahoo.co.jp/articles/b726435de07e82c6f332b2945aa6777f01a80634
膳場貴子キャスター 「台湾と日本の差がここまで」…コロナ対策の差にがく然
2021/1/9 https://news.yahoo.co.jp/articles/728848c0b64fef9af8b696c87db688fb5eb2fc02
そうなると、こうした国レベルの「日本人はのろま」さとは一体何だと憤慨したくなる事態でもあるのだ。
とにかく国際標準の危機管理が成されていたら、今回のような無様な出し抜かれ方はされてはいなかったであろうと云うことである。
ゴーン氏はそれをとうに見抜いていたと云うことである。
たしかにゴーン氏日本脱出と入れ替わりに、時を同じくして日本国内へ感染力の強い新型コロナウィルスが侵入してきていたのである。
まことにもって皮肉な展開である。
ここ数十年、経済大国として謳歌していた日本もハイテク大企業から瓦解、凋落していった。
先が読めていない危機管理の欠如した企業などは、次々と外資に乗っ取られていく。
致し方ないとは云えこれは今後も続くのだろう。
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