2015年05月18日

痒い話にもそこそこ歴史が絡んでいる

もう、痒いのだけは勘弁してくださいよ


都会で生活していたとしても、まったく昆虫と無縁ということにはならない。

それも人間を害する昆虫はそこらにぞろぞろ生息している。

普段目にするのは蚊とかハエ、ハチの類、最近はゴキブリも都会にあっても年中徘徊しているからそう珍しくもない。

現代のように交通機関も航空機が発達してくると、海外から危険な伝染性の病原菌が昆虫を介して進入してくる。

それだけいまどきの空港の検疫も大変である。

我々人間は自然志向ということで無用心に自然に溶け込もうとすると否応無くこれらの昆虫類に頻繁に遭遇するわけで、いきなりその被害にもあう。

森林地帯に踏み込むとそれこそムカデやヤスデ、マダニ、ツツガムシ、ゲジゲジがぞろっと出現する。

吸血性のマダニやツツガムシに噛みつかれると、いわゆるSFTSウイルスやツツガムシ病リケッチアに感染して命にかかわる場合がある。

これらはいわゆる原始的な昆虫の部類だろうが、見た眼にも形状がなんとも不気味である。

よく遭遇するムカデやヤスデにしても毒があるからよけい忌避されるわけだ。(写真は住宅内に進入したムカデ)



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森林や渓谷近くでは薮蚊やブヨ(ブイ)にやられると痒みがひどい。

ブヨなどは3、4ミリの小さな昆虫だからいつの間に噛まれたか気付かないことが多い。

皮膚面に特有の噛み口があって、ときには出血が見られてその異常に気付くわけだが、都会人など最初の遭遇では蚊にでも刺されたかと勘違いしてしまう。

痒みがあるからついぽりぽり掻いてしまう。

ところが一旦掻きだすと手足の皮膚面が赤く腫れて熱感が出てくる。

それこそみるみる腫れ上がるのである。

腫れる腫れないは個人差があって、なかには噛まれた足が腫れ痛んで数日間歩行できないとか、頭痛発熱を伴う場合もある。

通常はブヨの姿を確認することはほとんどない。

見つけても小さな蝿ぐらいとしか思わない。

蚊との違いは、衣服の上からでも容易に被害を受けることである。

とにかく敏捷に飛び回って噛み付く感じなのだ。

都会暮らしの人たちにはこういう突発的危害を認識していないし、害虫の情報も少ないから高原や渓谷で被害を受けるとパニック状態になってしまう。

このやっかいなブヨも噛まれつづけていると何となくこちらも耐性が出来てくるようで、都会と田舎では捕らえ方が違ってくる。

それこそブヨなんぞに噛まれるたびに手足が腫れたり熱を出していたら生活自体に支障をきたすわけで、ブヨのいるようなところでながく暮らしている人達はすでにブヨの存在をすっかり忘れているかのようにみえるからおもしろい。

早い話、ブヨに慣れると蚊に刺されたのと大差ないような状態にさえなるわけだ。



昔は不衛生な環境で蚤、虱、南京虫に悩まされることが少なくなかった。

これが、とにかく痒いのである。

学生時代古い家屋に下宿したところ、毎日夜間に熟睡の中で猛烈な痒みで目が醒めた。

家主に尋ねたら「家が古いから南京虫がいるのよね」と人事のようにいう。

「南京虫」といえば昔観た勝新太郎の軍隊物の映画で兵士らがさかんに痒がって大騒ぎしていたのを思い出した。

尋常ではないあの猛烈な痒みの原因が「南京虫」なのか。

南京虫は中国大陸だけでなく日本にもいるのかと、このときは意外な思いであった。

一説によると南京虫は、明治維新前に幕府が外国から古船を購入した際に根付き一気に日本上陸したという。

それも神戸港周辺に一番多くいたということであるから、海外の新しい文化の流入と同時に入ってきたことになる。


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とにかく南京虫にやられると睡眠中に猛烈な痒さに襲われ苛まれる。拷問に等しい。
そこで南京虫対策として家主が持ってきてくれたのは殺虫剤ならぬカンピョウであった。

南京虫にカンピョウって何かのお呪いの品なのかと思った。

家主が言うには、カンピョウをベットの足に巻きつけておくと南京虫が寝床まで上ってこないというのである。

案の定このカンピョウ対策は効果なしであった。

1週間近く悩まされたある日、眠気を振り払うようにして起き上がって寝床の隅々を必死に捜しまわった。

南京虫という虫の名前は知ってはいたが、それまで実際の姿を目にしたことはなかった。

だからなおのこと、眠いのを必死にこらえながら今夜こそ見つけ出してやると意気込みながら掛け布団を持ち上げてみた。

そしてついに血を吸って丸々と膨れ上がった6、7ミリの南京虫を捕まえたのであった。

豆粒みたいな虫けらに苦しめられ続けただけに、捕獲駆除したときは当然ながらついにやったぞーと万歳を叫びたい心境であった。



福岡県南部は江戸時代の殖産事業として和蝋燭の原料となる樹木のハゼノキの実採集が盛んに行われた。

現在はそうした需要も少なくなって、秋になるとハゼノキの葉が真っ赤に紅葉することもあってもっぱら観賞用にだけ栽培されている。


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子供の頃はハゼの木があちらこちらに植えられていて、日常の風景の中にもハゼの木はよく見かけた。

ただこの樹木がウルシ科ウルシ属だけに皮膚がかぶれ易いのである。

梅雨時ハゼの木の下を通っただけでまけるとか、ハゼの葉から滴る雨水に濡れても皮膚がかぶれるといわれる。

夏場になると、とにかくこのハゼノキによるかぶれ方が酷い。

子供の頃ハゼの木の下を通りかかったら、何やらブドウの房のような実が一杯垂れ下がっているのを見つけた。




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当時、ハゼの木や実について何の知識もなかった。

物珍しく思って木に登ってその青い実を手に取ってみた。

おまけにその実をズボンのポケットに入れて家に持って帰ったのである。

その当時からナチュラリストとして好奇心が旺盛であったのだが、家に帰って始めてハゼノキはかぶれるということを知らされた。

よく見るとハゼの実を触った手のひらは、その汁で黒っぽく色が付いていた。

それからが大変だった。



やがて猛烈な痒みが襲ってきた。
手のひらといわず腕といわず痒みと発疹が一面に広がった。

顔面も腫れあがって瞼が塞がってしまった。

これがハゼまけなのか、なんて痒いんだろうと子供ながらにこのときは後悔しきりだった。

とにかく手で触ったところはすべて猛烈な痒みと発疹が出た。

痒みも発疹も大変だったが、小便のとき驚いたのは自分の一物が大きく腫上っていたことであった。















denden














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    ラベル:ハゼノキ
    posted by モモちゃん at 23:14| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする