2016年11月16日

破壊されてしまった有明海伝統の食文化

有明海の珍味は絶滅危惧種?!

ウミタケ(海茸)という海産物をご存知であろうか。

九州の有明海で獲れていたグロテスクな二枚貝の一種であるが、現在では幻の珍味といわれるようになった。



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ニオガイ科の二枚貝で、貝殻から異様に伸びた水管が出ていて、その形が茸の様に見えることから「海茸・ウンタケ」と呼ばれる。

昔は生でも食べられていたが、多くは粕漬けや干ウミタケとして一般は売られていた。

写真で見る限りありふれた干物にしか見えない。

干しウミタケは少しもグロテスクではないのであるが、生の現物自体はすこぶるグロテスクである。

昔は魚屋さんで、普通に並べて売られていた。

ウミタケそのものについては有明海沿岸に住んでいても原形そのものは余り知られてはおらず、年配者でないと実際に生で食べたことのある人も意外と少ないようである。

私もウミタケという海産物の姿を知ったのは30年ほど以前であって、そのときはじめて干ウミタケを食したのであるがまさに珍味というべきものであった。

それまで加工した粕漬けのウミタケはよく食べたのであるが、干したウミタケそのものは珍しいものに思えた。

その当時から生息数が減っていたらしい。

その食べ方はスルメのように網焼きで炙って、それを縦に裂いて食べるのだが相当に歯ごたえがある。

マヨネーズを付けもよく、酒の肴にはぴったりである。

口の中で海産物特有の香りが広がり、噛めば噛むほど濃厚な旨味が出てくる。



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最近はこのウミタケが激減したということで、有明海ではほぼ絶滅状態である。

そういうこともあって、久しくこの干しウミタケにはめぐり合わなかった。

すでに伝統的な食品であるウミタケの粕漬けも、原料は韓国からの輸入品でまかなっているのがいまの現状である。

そうした中、最近になってウミタケが無性に食べたくなって有明海沿岸の柳川市や大川市の魚屋や友人に訊ねてみたのだが、もうウミタケはまったく売られていないということであった。

これにはがっかりしてしまったのであるが、それから半年後に思いがけずこの貴重なウミタケを知人が捜し求めてきてくれたのである。

半分諦めていたいただけに再びこのウミタケを目にしたときは、本当に感激であった。

以前のウミタケのように肉厚のものではなかったが、たしかにウミタケ特有の香りが漂っていた。

今回いただいた干しウミタケは表面の硬い皮膜部分が取り除かれていたが、そのまま乾燥した物もある。

乾燥した海産物のウミタケは通常の干物なのだが、やはり原型のウミタケを見たら大抵の人はそのグロテスクな形にぞっとするであろう。

これが貝なのかとまず驚くことであろう?

関心のある方はネットで検索すれば、その原始的な本来の原形を確認することができる。

そういうことでこの貴重な干しウミタケは食べる前に忘れずに、しっかりと記念の写真をとったという次第である。



生のウミタケの画像



有明海の海産物ではウミタケだけでなく、同様にタイラギなどの魚介類も激減している。

タイラギを口にしなくなって、それこそ何年になるだろうか?

二枚貝であるタイラギの歯ごたえのある大きな貝柱部分を食するのである。

この有明海のタイラギは生の刺身でも、そのまま焼いてもとにかく旨いのである。

近年、経済絡みの土地開発で海全体の海流が人工的に変えられてしまって、結果的には海中環境がそうした生物の生息を著しく阻害してしまっているためである。

これなどはまさに愚策というべきであろう。




佐賀市プロモーションムービー 「W・R・S・B」

 













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ラベル:タイラギ
posted by モモちゃん at 09:50| 歴史的瞬間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする