2018年10月26日

世界平和を脅かすヒットラーの遺産!

革新的先端技術の拡散とその系譜

科学発展の道筋というものには、確かに人類の求め続けてやまない真理追究というロマンがある。 

そこにはまさしく科学の平和利用という輝かしい理念が込められているはずである。

20世紀初頭ドイツの科学者の中には、宇宙に向けてロケットを打ち上げる夢をもって地道な研究を続けていた学者グループがあった。

これに目を付けたナチス・ ドイツは、新兵器に転用できる科学技術として彼らのロケット研究を高く評価してみせた。

そしてナチスの手によってそこから瞬く間に無人爆撃機V1、さらには画期的な無人V2号ロケット兵器へと進展していった。

ヒットラーの期待に応えて完成したV2号ロケットは、彼の期待通りに大きな戦果を上げた。

V2号ロケットはナチスと敵対する英国の首都ロンドン市内に次々と打ち込まれ、多くの市民を震え上がらせた。高速で飛来するV2号ロケットに為す術はなかった。

世界最初のミサイル兵器として登場したV2号ロケットの攻撃によってロンドンでは数千人の犠牲者が出たのだ。

英国は終戦まで高速で飛来するV2号ロケット攻撃に対して直接防御することは出来なかった。



V2 rockets from Penemünde to London









このロケットには、飛行中の姿勢を制御する画期的な姿勢制御装置(ジャイロ)がすでに搭載されていた。

連合国側はこのナチスの未知の新兵器に驚愕した。

ドイツ敗戦時、連合国側のアメリカとソ連の軍隊は逸早くこのV2号ロケット製造施設を特定すると、競って接収した。

戦勝国側はナチス・ドイツ軍の脅威的な新兵器技術をすべて鹵獲物として接収したのである。

それには徹底した作戦が取られ、V2号ロケットの工場設備だけではなくロケット開発や製造に従事したドイツ人科学者や技術者6千人を拘束しそれぞれの国に移送した。

そして自国に同様の工場設備を造り上げ、そこでV2号ロケットを生産し徹底して実験を繰り返したのである。

ここから米国とソ連との熾烈な新兵器開発競争がスタートしたのである。

大戦後判明したことであるが、当時のドイツの科学技術水準は他国を大きく引き離していたわけで、皮肉にもその後の米ソの宇宙競争を支えたものは、まさにヒットラーの遺産ともいうべきこれらのロケットを主体とする軍事先端科学技術であった。

ヒットラーの遺産は、強大な軍事システムとしていまなお存続し続けている。

ロケット技術、ミサイル誘導技術そのものは、その血脈が絶えることなく流れ続けていることになる。

それが脅威の弾道ミサイルであり、最強の巡航ミサイルシステムである。

アジア太平洋地域で戦争があるとすれば、開戦と同時に最先端兵器であるこの巡航ミサイルが最初に飛び交うことになる。

全天候型のGPSによってコントロールされる巡航ミサイルは、50メートルほどの低空でプログラム通り飛行し続け適格に標的をピンポイント攻撃することが可能である。

コンピューター画面の地形図に攻撃標的の座標ポイントをクリックするだけで事足りる。

巡航ミサイルの迎撃はまず不可能である。

すでに中国も「北斗 (衛星測位システム)」を6年前に実用化し、巡航ミサイルシステムがアジア太平洋地域に配備されている。(2012年)


一昨年の9月6日北朝鮮国営の朝鮮中央通信は、金正恩朝鮮労働党委員長が「改良された弾道ミサイル」の発射訓練を視察したと報じた。

そしてさらに北朝鮮は昨年の3月6日、同国西岸から最新の弾道ミサイル4発を日本海に向けて発射してみせた。

その映像を見るとかってのV2号ロケットを彷彿とさせる。


 peluncuran satelit oleh korea utara









こうしたヒットラーの遺産であるミサイル技術そのものは、廃れるどころかますますその精度と威力とを高め世界に拡散しつつあるのが現状である。

北朝鮮の弾道ミサイルは日本にとって脅威ではあろうが、そのミサイル製造には日本からの実質的資金援助だけではなく、日本の優れた工作機械や電子部品も数多く活用されていることは周知の事実であり、その辺りは皮肉な様相でもあるともいえるであろう。

2017年4月7日(日本時間)、東地中海を遊弋する米海軍の駆逐艦2隻が、巡航ミサイル「トマホーク」59発を発射した。

シリア政府軍の反政府勢力に対する空爆の根拠地である、シリア西部のシャイラット空軍基地の滑走路や格納庫、燃料タンク、防空システムをピンポイントで破壊したのである。

日本人はほとんど知らないであろうが、同様にロシアも高精度巡航ミサイル「カリブル」をすでに開発していて、3年前の10月7日にはロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦艇から、シリア領内のテロリストの陣地に向けロシアの高精度巡航ミサイル「カリブル」26発が発射された。

この攻撃に際して初めてロシア製の高精度巡航ミサイルが実戦の場で登場したわけで、当時の欧米の報道では相当なインパクトがあった。

この亜音速の長距離艦対地巡航ミサイル「カリブル」の射程は1500km以上(最大2500km)で、システムや能力はアメリカ軍のトマホーク巡航ミサイルに非常に酷似している。

巡航ミサイルは防空レーダーに補足されないように、目標に向かって地上50メートル以下の低空を飛行する。



衝撃映像「ロシア潜水艦がシリア沖から初めての巡航ミサイル攻撃」 Russian Caspian Sea fleet launches cruise missiles against ISIS sites in Syria

  







シリア空爆、米艦船から発射される巡航ミサイル US, Arab allies launch air strikes on IS jihadists in Syria










中国の長距離巡航ミサイルの第一波攻撃で日本は壊滅する








これらのシステムは運用する国はそれぞれ違っていても、ヒットラーから受け継いだ同じ巡航ミサイルであるからほとんど区別がつかないほどに似通っている。

それこそ双子のように酷似しているわけで、ヒットラーから受け継いだ遺産としての巡航ミサイルそのものには、皮肉にもまったく同じ血脈が流れていることを如実に物語っているのである。










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ラベル:無人爆撃機
posted by モモちゃん at 08:54| 歴史発見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする