江戸時代に書かれた『耳袋』(根岸鎮衛)に次のような記述がある。
「吐血とまらざるに、童便を飲んでよし。然れども、宿に小児なければ、他より貰う時はさめてぬるく、心持を損ず。その時はその身の小便を飲んでよし。右は予が親友山本某、文化の六の年春、吐血していろいろ薬を施しけれどそのしるしなし。或医師、右の法を伝えけるゆえ飲みけるに、さっそくとまりける由。(中略)ある官医にその事語りけるが、随分医家にその法ある由語りぬ。──」
「吐血をとめる奇法の事」とあるものの一部であるが、これはいわゆる飲尿療法のことである。
飲尿療法と聴いて怪訝な顔をされる方もおられるであろうが、人類史最古の原始的治療法の根源について触れてみたい。
「吐血とまらざるに、童便を飲んでよし。」とはどういうことであろうか?
おかしな話しではあろう。
この吐血をとめる奇法であるが、そこらを捜すと出てくるもので、これは中国の五世紀後半に書かれた『褚氏遺書』(褚澄)に喉頭出血に人尿を飲むと止血効果があるとあるから、これが一応この奇法の最も古い出典ではないかと思う。
また唐代の名医孫思邈が編纂した『備急千金要方』には、歯間出血に童子の尿を飲むと止血するとある。
こうなるとどうやら人尿には止血効果があるらしいとされる情報に辿り着く。
もちろん漢方医学の原典である『傷寒論』や『金匱要略』にも人尿は薬物として登場している。
ちなみに『傷寒論』「少陰病編」の白通加猪胆汁湯を構成する薬物には、「尿」そのものが含まれている。
また尿を飲むということでは、『後漢書』・方術列伝に方士達が尿を飲んでいたことが記録されているから、古代中国ではそこそこの歴史があるといえよう。
古代においては、飲尿には不老長寿の効能があるとされたわけである。
そのためかどうかわからないが、何とあの楊貴妃は童女の尿を飲んでいたという話さえある。
不老長寿と薄命の美女とは縁遠い話しではないかと思っていると、またしても面白い資料が出てきた。
それは16世紀末の『本草綱目』(李時珍)に紹介されているのであるが、朱震亨が記録している飲尿についての特異な事例がそれである。
「震亨曰く。小便降火甚だ速し。常に見る一老婦、年八十。貌、四十に似る。其の故を詢う。常に悪病有り。人、人尿を服すを教ゆ。四十餘年にならん。且つ老健、他に病無し。──」
医師・朱震亨が一人の老婦人に会ったらしい。年齢は八十歳だという。
ところがどうみても外見は四十歳ぐらいにしかみえない。
不思議に思ってその理由を尋ねてみた。
話によると彼女はかっては病気勝ちな体質であったという。
ところがある時、人からあなたのような体質には飲尿がよいと、飲むように強くすすめられたのだという。
実際に飲み始めてもう四十年以上にもなる。
そのためもあってか年をとっても今は頗る健康だし、これといって病気もないのだというのである。
四十に似るとは外見そのものが、四十歳あまり程にしか見ないということである。
八十歳の老女が四十歳位にみえるということは、見た目には老化がほとんどすすんでいないということである。
朱震亨でなくてもこれには驚かざるを得ないではないか。
また中国では清代の宮廷医案(カルテ)が現在まで残されているが、そのなかにある西太后(1835〜1908)の処方にも童子の尿を成分として加えた丸薬があった。(『慈橲光 緒医方選議』)
これはもともと生理不順を治す処方であったらしいが、なにやらホルモン代謝に関係してくるような様相を呈してくるからそれなりに面白い記録ではあろう。
実際に大陸から我が国にも中国の飲尿療法は伝えられた。
そして鎌倉時代の時宗の開祖一遍上人(1239〜1289)が諸国遊行した際に、その飲尿療法なるものを世間に広く伝えたという。
では彼は、どこでどのようにしてこの奇法の存在を知ったのか。
これに関して明確な資料はないが、一つだけ手がかりがある。
一遍上人は若い時、九州の太宰府で修行勉学した経歴がある。
恐らくこの時期、大陸伝来の飲尿療法の特異な効能を知ったのではないかと思う。
というのは当時太宰府には重要な政府機関があっただけでなく、ここは大陸に対する文化的な拠点でもあった。
30年ほど以前に、偶然太宰府天満宮に秘蔵されている膨大な蔵書の目録を見る機会があった。
その夥しい 漢籍類のなかに『傷寒論』等の多くの古医書があったのを記憶している。
そうなると、一遍上人が勉学中にこうした中国医学関係の典籍に触れる機会は充分にあったと思われる。
一遍上人は殊の外、この飲尿療法を広めることに努めている。
当時の民衆もこれには驚いたことであろう。
一遍上人にしても、飲尿療法という奇異な療法であるだけに、当然何らかのしっかりした根拠がないことには万民に広めることはできなかったのではないかとも思う。
十数年前、現代日本でも飲尿療法が健康雑誌で喧伝されたことがある。
さらには現代の中医学でも、この飲尿療法は取り入れられている。
関心のある方は『中薬大辞典』を紐解かれるとよい。
そこにはちゃんと「人尿」という独立した項目があるし、飲尿療法についても詳しく解説されている。
一遍上人
「吐血とまらざるに、童便を飲んでよし。然れども、宿に小児なければ、他より貰う時はさめてぬるく、心持を損ず。その時はその身の小便を飲んでよし。右は予が親友山本某、文化の六の年春、吐血していろいろ薬を施しけれどそのしるしなし。或医師、右の法を伝えけるゆえ飲みけるに、さっそくとまりける由。(中略)ある官医にその事語りけるが、随分医家にその法ある由語りぬ。──」
「吐血をとめる奇法の事」とあるものの一部であるが、これはいわゆる飲尿療法のことである。
飲尿療法と聴いて怪訝な顔をされる方もおられるであろうが、人類史最古の原始的治療法の根源について触れてみたい。
「吐血とまらざるに、童便を飲んでよし。」とはどういうことであろうか?
おかしな話しではあろう。
この吐血をとめる奇法であるが、そこらを捜すと出てくるもので、これは中国の五世紀後半に書かれた『褚氏遺書』(褚澄)に喉頭出血に人尿を飲むと止血効果があるとあるから、これが一応この奇法の最も古い出典ではないかと思う。
また唐代の名医孫思邈が編纂した『備急千金要方』には、歯間出血に童子の尿を飲むと止血するとある。
こうなるとどうやら人尿には止血効果があるらしいとされる情報に辿り着く。
もちろん漢方医学の原典である『傷寒論』や『金匱要略』にも人尿は薬物として登場している。
ちなみに『傷寒論』「少陰病編」の白通加猪胆汁湯を構成する薬物には、「尿」そのものが含まれている。
また尿を飲むということでは、『後漢書』・方術列伝に方士達が尿を飲んでいたことが記録されているから、古代中国ではそこそこの歴史があるといえよう。
古代においては、飲尿には不老長寿の効能があるとされたわけである。
そのためかどうかわからないが、何とあの楊貴妃は童女の尿を飲んでいたという話さえある。
不老長寿と薄命の美女とは縁遠い話しではないかと思っていると、またしても面白い資料が出てきた。
それは16世紀末の『本草綱目』(李時珍)に紹介されているのであるが、朱震亨が記録している飲尿についての特異な事例がそれである。
「震亨曰く。小便降火甚だ速し。常に見る一老婦、年八十。貌、四十に似る。其の故を詢う。常に悪病有り。人、人尿を服すを教ゆ。四十餘年にならん。且つ老健、他に病無し。──」
医師・朱震亨が一人の老婦人に会ったらしい。年齢は八十歳だという。
ところがどうみても外見は四十歳ぐらいにしかみえない。
不思議に思ってその理由を尋ねてみた。
話によると彼女はかっては病気勝ちな体質であったという。
ところがある時、人からあなたのような体質には飲尿がよいと、飲むように強くすすめられたのだという。
実際に飲み始めてもう四十年以上にもなる。
そのためもあってか年をとっても今は頗る健康だし、これといって病気もないのだというのである。
四十に似るとは外見そのものが、四十歳あまり程にしか見ないということである。
八十歳の老女が四十歳位にみえるということは、見た目には老化がほとんどすすんでいないということである。
朱震亨でなくてもこれには驚かざるを得ないではないか。
また中国では清代の宮廷医案(カルテ)が現在まで残されているが、そのなかにある西太后(1835〜1908)の処方にも童子の尿を成分として加えた丸薬があった。(『慈橲光 緒医方選議』)
これはもともと生理不順を治す処方であったらしいが、なにやらホルモン代謝に関係してくるような様相を呈してくるからそれなりに面白い記録ではあろう。
実際に大陸から我が国にも中国の飲尿療法は伝えられた。
そして鎌倉時代の時宗の開祖一遍上人(1239〜1289)が諸国遊行した際に、その飲尿療法なるものを世間に広く伝えたという。
では彼は、どこでどのようにしてこの奇法の存在を知ったのか。
これに関して明確な資料はないが、一つだけ手がかりがある。
一遍上人は若い時、九州の太宰府で修行勉学した経歴がある。
恐らくこの時期、大陸伝来の飲尿療法の特異な効能を知ったのではないかと思う。
というのは当時太宰府には重要な政府機関があっただけでなく、ここは大陸に対する文化的な拠点でもあった。
30年ほど以前に、偶然太宰府天満宮に秘蔵されている膨大な蔵書の目録を見る機会があった。
その夥しい 漢籍類のなかに『傷寒論』等の多くの古医書があったのを記憶している。
そうなると、一遍上人が勉学中にこうした中国医学関係の典籍に触れる機会は充分にあったと思われる。
一遍上人は殊の外、この飲尿療法を広めることに努めている。
当時の民衆もこれには驚いたことであろう。
一遍上人にしても、飲尿療法という奇異な療法であるだけに、当然何らかのしっかりした根拠がないことには万民に広めることはできなかったのではないかとも思う。
十数年前、現代日本でも飲尿療法が健康雑誌で喧伝されたことがある。
さらには現代の中医学でも、この飲尿療法は取り入れられている。
関心のある方は『中薬大辞典』を紐解かれるとよい。
そこにはちゃんと「人尿」という独立した項目があるし、飲尿療法についても詳しく解説されている。
一遍上人
旅ころも 木の根 かやの根いづくにか 身の捨られぬ処あるべき(時宗宗歌) |
身を観ずれば水の泡 消ぬる後は人もなし 命を思へば月の影 出で入る息にぞ留まらぬ |

電磁波過敏対策・電磁波攻撃防御製品[電磁番AZ]denjiban-1301 (送料無料)
あなたの気になるその不快感は電磁波が隠れた原因かもしれないのです!
慢性的な疲労感、集中力の低下、頭が重い、耳鳴り、不快なめまい、息苦しさ、眼の奥がいたむ、皮膚が乾燥してひりひりする、すく赤くなる、顔がむくんだりほてる、からだが重く疲れる、肩こりや関節の痛み・・・etc
あなたはこの苦痛を誰に訴え相談されますか?
市役所、消費者生活センターや公的機関、警察、病院、弁護士?・・・etc
そしてすっきりと解消されましたでしょうか?
原因不明の不快な環境ストレスの原因は、多くの場合目には見えない電磁波ノイズが関係しています。
反射錯乱する電磁波ノンズは遮断だけでは防御出来ないのです?!
電磁波中和装置「電磁番AZ」は多用途の機能的防御が可能です。携帯するだけ、貼るだけ、置いておくだけ!
準静電界レベルの干渉による不快な電磁波過敏、電磁波音波攻撃対策の防御製品として、「電磁番AZ」はご利用者の皆様から高い評価を頂いております。
★電磁波中和放電装置「電磁番AZ」をテレビやパソコン、各種電子機器、電子レンジなどの電気機器の上や車両内に、一個セットするだけで「特殊電子回路」が周囲に放射される有害電磁波に干渉して中和放電変換します。
★日本国内の電磁波環境に対応した製品です。不快な電磁波ノイズの中和放電によって身体への悪影響はほとんど感じられなくなります。(実際のストア評価のお客様の声を参照ください)
★隣接した建物や施設から放射される不快な波動ノイズ、悪質な電磁波攻撃、嫌がらせにも対応いたします。 製品の耐用年数は、普通に使用すれば3,40年以上そのままで使用可能です。
★一般の住居内はもとより、店舗・事務室・治療室や病室、オフィス内環境を電磁波レベルで整え防御します。(取り扱い説明書を添付しております)
★製品サイズ 直径10cm 厚さ 1.5cm 重さ 約80g
電磁番AZ使用時の注意事項
★「電磁波中和装置電磁盤AZ」は、周囲のマイナス波動の電磁波を干渉中和放電するため、DVDショップなどの店舗内に設置された盗難防止システムのゲートセンサー(レーダー)の電磁波にも敏感に反応し、有害電波の波形を変換してしまいます。
そのため「でんじ・ばん」を携帯したまま入店されますと、警報システムによっては電磁波シールドの変化で出店時のゲートでの誤作動で警報が作動してしまう場合がありますので、店内持ち込みによるトラブルには十分ご注意下さい。
詳細は外部サイトのリンクページの「電磁波中和装置電磁番AZ」のセット方法について」をご覧ください。
電磁波過敏や電磁波攻撃対策法については
外部サイトのリンクページの「波動電磁波情報検討会」を参照ください。
電磁波中和装置電磁番AZについての解説(クリックするとリンクページが開きます)
「電磁波中和装置電磁番」のご案内
電磁波過敏について
電磁波攻撃によるストレス症状について
「電磁波中和装置電磁番AZ」の干渉中和放電効果について
「電磁波中和装置電磁番AZ」を使用されているお客様の声
「電磁波中和装置電磁番AZ」の機能と構造について
「電磁波中和装置電磁番AZ」に関するご質問と解説
「電磁波中和装置電磁番」を使った気の調整法について
電磁波過敏の関連の出版物
最近の重要な電磁波情報
不眠症対策について
レーザーポインター攻撃
スマホ電磁波の対策予防法
スマホ乗っ取り攻撃について
電磁波攻撃・嫌がらせ対策
最新の電磁波攻撃機器とは
電磁波被曝と準静電界について
米国大使館電磁波被曝事件
迫り来る次世代5Gの脅威とは
ラベル:飲尿療法
【関連する記事】
- 地球人は宇宙のどの辺りに居るのか?
- 六〇の爺さんが何故船を漕ぐのか?
- 日本経済はこのまま凋落し続けるのか!?
- 作家三島由紀夫は何から逃げ続けたのか!?
- ハロウィンとホラー小説「スリーピー・ホロウの伝説」の関係
- 古代九州王朝の菩提寺は千如寺大悲王院である
- 2トンの金塊を積んだ伊号第五二潜水艦浮上せず!
- 名優が揃えば名作映画が出来上がるのか?!
- 武道の達人は準静電界を見事に操っている!
- 信長が桶狭間を奇襲した時刻は昼飯時!
- 戦国時代に出現したシンクロ現象とは!
- 日本人が出会った北欧の妖精とは?
- 半世紀前に突然現れた怪人とは?
- 新型コロナウィルスの謎に迫る科学者たち!
- 日本の伝承遺物にはとんでもない物がある!
- 晩秋の大楓・糸島千如寺大悲王院
- 徐福渡来は日本史からなぜ外されたのか?!
- AIドローンを最初に描いた漫画家手塚治虫
- オールド・パーおじさんの前代未聞の不祥事
- 女性同士の決闘劇だった映画「大砂塵」